1971年、星加弘之により創業された神戸ザック (KOBE ZAC)。ハイキング用から本格的な登山装備まで、オリジナルデザインのザック「イモック (IMOCK)」のアイテムを約半世紀に亘り製造し続けてきました。 登山家である星加により生み出される機能性を最重視したデザイン、職人の手による厚紙の型紙作りから刃物を駆使した手裁ち、約40年間動き続けている足踏み式動力ミシンでの縫製までを行う、世界でも数少ないブランドです。
特に星加がこだわった背面のデティールは山型に4本走るステッチで特別なポリウレタンを内部に固定し、重い荷物を担ぎ前傾姿勢を取った際には背中に添う作りになっています。
また、ザックを背負った際に一番重力のかかるストラップと背中の固定は、先代から受け継がれたYAKUMO工業用腕ミシンを駆使し幅5㎝のテープをダブルステッチで縫製することで強度を上げています。
2020年、星加が高齢の為幕を下ろそうとしていた伝統と技術をどうしても守り抜きたいという思いから、神戸発祥のセレクトショップ乱痴気の創業者である前川拓史が事業承継し、現在の神戸ザックはその思いを受け継いだ若きクリエーターたちが全ての工程を新長田の工房で製造しています。
2025年に55周年を迎える神戸ザックは、引き継いだ技術やセレクトショップ運営で培った販路を背景にアウトドアシーンやタウンユース、トラベルにも着目した商品開発を行い、国内に限らず海外へも発信していきます。